現代社会の複雑な国際関係・経済関係や歴史的経緯を解きほぐし、高校生がダイナミックな歴史観を獲得するにはどうしたらいいか考えながら過ごしている日本史教師のブログ。
 歴史教育についての考え、歴史旅行や書籍、研究者の生活などを紹介していきたい。

2009年08月25日

荷造りとシベリアの記憶

荷作りとシベリヤの記憶
つい先刻、大阪の祖父の家で荷作りをした。
明日から、一緒に東京観光する。

祖母は、最後まで服装を迷っていた。
そのことについて、何気なく樺太での経験を聞かせてくれた。

「ありったけの荷物を持っていこうとした人は、途中で落伍しよった。重い思いして運んでも、港に着いたらロシア兵に全部没収や。」

祖父は、「終戦時」、樺太にいた。
「終戦時」と括弧をつけたのは、樺太では8/15以降も戦争が続いていたと聞いたからだ。

樺太から船に乗せられた時は、みな本土に帰るものと思っている。
本土は空襲で焼け野原。だから持てるだけの物資を背負って行くようにロシア兵から教わったという。
そのときは何も知らないから、みんな目いっぱい荷作りをした。
結果は、捨てるか、死ぬか、とられるか。

ロシアも物資がなかったのだ。
港には軍刀が山ほど積まれていたそうだ。

「チャシ イエイシチ」
時計をもっているか?」というロシア語らしい。
船を降りると、何人ものロシア兵にたずねられたという。
時計はかさばらずに、高価なもの。ロシアでは、珍しいものだったらしい。

約3年間、祖父はシベリアに抑留された。
シベリア抑留については、体験談を聞いたり、読んだりした。
それらと違って、祖父が語る体験は、前向きだ。

英語が少しだけわかったおかげで将校の会話を推測できたとか、
通訳してあげたら重宝がられたなどの体験から、勉強はしておいたほうがいいと私は育てられてきた。
熊にあったときの対処法やルバシカという防寒具を使った火のおこし方など、興味深く語ってくれたこともある。
冬に祖父の体調を気遣う私には、シベリアと比べたら余裕と答える。

今回の前向きな体験談は、「荷物は、持たない」というものだった。
道中、重くて大変だから。
いたって当たり前の理由だが、戦争の体験など長い人生に裏付けられたものなのだ
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2008年01月07日

NHKスペシャル 激流中国「5年1組 小皇帝の涙 」 を観て

NHKスペシャル 激流中国「5年1組 小皇帝の涙 」 を観て
(2008年1月6日(日) 午後9時15分〜10時4分、NHK総合テレビ放映)

普段、テレビを見ないのですが、興味深いテーマだったので観てみました。
この番組で取り上げられた親子の会話を見て、感じるところが多々ありました。

子どもがかわいそうだな。
親御さんたちは必死だな。
何もそこまでやらなくてもいいのに。
昔の日本と似ているな。

いろいろな感情がよぎったのではないでしょうか。

銭君が、自分の予想以上に、数学テストでいい点数を取りました。
彼は、嬉しくてウキウキして家に帰りました。
点数のことをほめてもらいたかったのでしょう。
母親の反応は、「まあまあだね」といった表現でした。
その後、「早く宿題やりなさい」と続きます。
うまく感情が伝わっていないなぁと残念に思ってしまいました。

後半部分に、子どもが親に思いを訴えるシーンがありました。
参観学級会というか、保護者と生徒が向かい合って座り、
子どもの苦悩を親にも理解してもらおうとする担任の試みでしょう。

この子どもの言葉には、胸を打たれました。
これは、この番組で取り上げられている親たちだけではなく、
少しくらいは今日の日本の親にも通じるところがあるはずです。

海外の事例のため客観的に観られたから、

日本の子どもたちより表現がストレートだったから、

理由は様々ですが、

私は学ぶところの多い番組でした。

再放送が、1月8日(火)深夜0:10〜0:59に放映されます。

※実際の、暦の上での日付は、1月9日(水)になります。



番組の内容(以下、NHKオンラインより引用)

http://www.nhk.or.jp/special/onair/080106.html

「一人っ子」政策を実施してきた中国。

以来、一人っ子家庭で、親が子を過保護に育てる、いわゆる「小皇帝」問題が指摘されて久しい。

こうした親の過剰な期待、教育ブームの過熱ぶりがおさまることはない。

しかしそれが子供たちに重い負担となり、心に暗い陰を落としているというシンクタンクの報告が行われ、中国政府も、学力偏重主義に警告を鳴らし始めた。


今回はこうした教育をめぐる問題を取り上げる。


番組の舞台は南部、雲南省。人口500万の省都・昆明の公立小学校5年生のクラスである。

貧富の格差拡大、大学生の就職戦線の厳しさの中で、親たちの“よりいい学校へ進学させたい”という学歴崇拝は高まるばかり。

1年生から英語を学び、数学は世界で一番難しいといわれるほどの学習レベル、小学校の現場は親の頃とは全く違う。

親は子供を叱咤激励し、愛の鞭も惜しまない。学校側も成績のいい子供を多く輩出すれば、評価が上がるため、教育に力を入れる。学校を支配する“成績至上主義”、しかし「それでいいのか?」と葛藤する子供たちが、悩みや苦しみを訴え始めた。

番組は、こうした現場を記録。親子それぞれの心のうちに迫る。
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2007年10月09日

クラス45人の夢を叶えた自己実現プログラム創刊!

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■     平成19年10月日 (創刊号) 週刊 毎週水曜日 発行
■            教育コンサルタント 山下洋輔 
■                 http://goodman.livedoor.biz/
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 「なりたい自分になれる」という考えには納得できても、 

  「なりたい自分って何だろう?」と迷ってしまう、あなたへ。 


 本メルマガでは、あなたの物語作りをサポートし、Only1の魅力を引出します。 
  
 高校の進路指導でも成功した自己実現プログラムをご紹介します。
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 はじめまして。山下洋輔です。
 高校の教諭を経て、
 現在、早稲田大学博士課程で教育学を研究しています。


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 【はじめに】
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「No1ではなくOnly1」という考えが広まり、

自分らしさやオリジナリティが求められています。
 
(それはそれで、けっこう難しいですよね。)
 
教科書やマニュアル本には、同じことが書かれているので、

自分らしさやオリジナリティはありません。
 

でも、あなたの物語性と照らし合わせて読むと、その内容が生きてくるのです。
 
ですから、あれこれと勉強をする前に、

自分の物語を見つめて欲しいとの願いから、このメルマガを発行することにしました。


本メルマガでは、高校での実践と教育学研究から開発されたプログラムのエッセンスを紹介し、

あなたの物語作りをサポートしていきたいと思います。


■主な効果
 
 ・あなたに自信を与えることができます。


  ・自分自身を変えることも、周囲の状況を変えることもできます。
  

  @自己実現達成
  

  Aパーソナルブランディング確立

     ・・・「自分らしさ」「オリジナリティ」の確認
 

  B時代・社会の流れを読む力の養成


■ 自己紹介
 
   茨城県某私立高校で教員をしていました。

   
   2007年4月からは、早稲田大学大学院教育学研究科後期博士課程に在籍しています。


   教員経験と教育学研究の成果を社会に還元したいという想いから、緑葉学舎を設立しました。


   そこで教育コンサルタントとして講演会、教育相談などの活動を展開しています。



   高校では、歴史学や心理学の理論を応用した独自の進路指導を行ってきました。


   2年生から担任したクラス生徒は、全員が3年生に進級し、

   希望する進路へ進み、2007年3月に卒業しました。
 

   生徒と喜怒哀楽をともにし、最高の笑顔を引き出してきた自信はあります。


   今、その進路指導方法の理論を鍛え上げ、

   自己実現のプログラムを開発することができました。


   
   あなたの無限の可能性を眠らせたままにはしたくありません。


   自分でも気づいていないあなたの魅力を引き出し、みんなに知ってもらいたいのです。


   就職活動、AO・推薦入試、ビジネス、自分探し、コミュニケーション、状況打破、・・・。


   あなたの頑張りを少しでも支えられたら幸いです。



■「本当の自分」を周囲に理解してもらってる人には、本プログラムは不要です。

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 ■編集後記
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  はじめての発行で、緊張しました。
  これまでの教員経験や大学院での研究が、役に立てれば嬉しい限りです。
  中途半端な内容にするつもりは、ありません。
  今後とも、応援のほど、よろしくお願いします。


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2007年07月13日

歴史学のポジショナリティ

「歴史学が問われている」状況下において、「立場」という表現を目にするようになった。
これは、社会史の手法によって歴史上の人々が匿名性や受動性を帯びていったこと、いわゆる自由主義史観など「私」を強調した歴史認識によって歴史的出来事が取捨選択されていったことへの抵抗と捉えることができる。

この本では、歴史叙述の問題が取り上げられ、文学作品や文学史が検討された。
歴史が語られる3つの領域として、@歴史学A歴史物語B歴史教育があるとの説明は、わかりやすかった。




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2007年07月09日

2025年 伊野辺(イノベ)家の1日

イノベーション25戦略会議の内容の一部が紹介されている。

デルファイ調査(文科省が1971年よりほぼ5年おきに実施している技術予測調査)の課題が示されているのが、興味深かった。

ただ、内容が楽観的過ぎる。
政治思想が見えない。
伊野辺家は、3世帯家族で、祖父が引退して大学講師、父親は急成長しているベンチャー企業社長である。
庶民の暮らしはどうなるのだろうか。

20年前を考えると、20年後の科学技術がすさまじい速度で進歩していることは想像できる。
大切なのは、社会システムなど政治的課題や人々の価値観についてではないかと感じた。



posted by goodman at 00:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする